平成二十四年六月号
界隈活動の報告

1. 建築協定への追加加入のお願い

平成14年7月に締結した姉小路界隈地区建築協定は、本年7月に10年目の更新時期を迎えます。この協定では、姉小路界隈の落ち着いた環境と風格を維持するため、24時間営業のコンビニエンスストアの出店、及び、所有者が居住していないワンルームマンションの建設については禁止する措置を、多数の同意を得て決定し締結していることは、皆様も重々御承知かと存じます。

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▲ 姉小路界隈地区建築協定掲示板(旭川市5・7小路ふらりーと提供)

コンビニエンスストアは、ちょっと歩けば多数が存在している現状ですし、それらは、地域に特有の24時間のざわつきや、店舗前の迷惑駐輪等をもたらし、界隈の景観や落ち着いた住環境に悪影響をおよぼすことから、姉小路界隈には不要であると結論づけています。また、所有者が同居していないワンルームマンションも、管理が不十分で、トラブル解決もままならない現実を考えると、今後の建設には同意できないという考え方で一致しております。こうした趣旨に御賛同いただいた上で、未加入の方も、建築協定に御協力くださいますよう、宜しくお願い申し上げます。

2. 姉小路界隈まちづくり協議会 月例会議の報告

今月の月例会議は、去る5月15日の19時より、中京酒販売組合会議室で開催致しました。今回も幾つかの議題が上がりましたが、中でも、継続課題である地区計画について、綿密に話し合いました。

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▲ 5月の月例会議の様子

現況について説明しますと、地区計画対象範囲に外接している隣接地との境界確認作業が、まだ1件だけ残っていますが、所有者の御協力で、まもなく解決できる見通しとなっています。また、まちづくりのビジョンを紹介する冊子に関しては、先進事例である「本能学区まちづくりのしおり」や「明倫学区まちづくりの目標と方針」及び「有隣学区まちづくりヴィジョン」を参考にしながら、(財)京都市景観まちづくりセンターを交えて作成に着手することとなりました。

3. 歴史的まちなみを活かしたまちづくり見学会の報告

5月20日の日曜日に開催いたしました、大型バスで岸和田市と富田林市を巡る見学会には、30名がご参加くださいました。

岸和田市では、強いコミュニケーションが残る路地裏や、NHK連続テレビ小説「カーネーション」の舞台を彷彿とさせる、熱気に沸く商店街、岸和田だんじり会館などをご案内頂き、岸和田の町衆の活気と、だんじりとの係わり合いが理解できたように思えました。また、午後からの富田林市では、寺内町の歴史や、江戸時代からの各時代毎の旧商家の保全についてご説明頂いてから、数多くの商家のまちなみを見て回りました。これらの文化財に近接して、新しく建築する場合の最低ルールとしての許可基準について、現場で詳しく学べたと考えております。

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▲ 岸和田城下にて記念撮影

当日は日曜日でしたが、柳池自治連合会会長藤野英雄御夫妻や、京都市関係各課からも、多数ご参加戴き、誠にありがとうございました。また、案内役を買って頂いた渡邊隆氏、及び、岸和田市・富田林市の文化財課御担当にも、ここで御礼申し上げます。なお、見学会バス車中で、当会とNPO法人都心界隈まちづくりネット(西村勝理事長)の年次総会も、併せて開催しました。24年度も頑張りますので、なにとぞ御支援賜りますよう、お願い申し上げます。

平成23年度も、無事に定例総会を終了出来ました。24年度は、前年1年掛かりで進めてきた「姉小路界隈地区地区計画」の完成を目指し、地区計画のまちづくりビジョン冊子の作成とあわせて、「地域景観づくり」についても重点テーマとして取組みたいので、皆様の御理解と御支援をお願いします。次回は、6月15日(金曜日)19時より、中京酒販売組合1階会議室で開催致します。なお、以降の開催は、今までの第3火曜日から第3金曜日へと変更になりますので、ご了承下さい。皆様方の御参加を、お待ちしております。

(事務局長:谷口親平)