平成二十四年五月号
見学会のお知らせなど

1. 三嶌太郎(三嶋亭社長)宅にも建築協定にご加入戴きました

10年前の平成14年7月2日に、地権者83名の同意を得ることで締結された姉小路界隈地区建築協定は、平成24年7月2日に、10年目の更新日を迎えることとなりました。この10年間、建築協定に関するトラブルが一度もなかったことは、姉小路界隈の環境保全に役立っている表れかと思います。

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▲ 三嶌社長による建築協定追加届出

しかし、10年前は加入手続きが煩雑で、しかも3ヶ月間という短い準備期間であった為、まだ、建築協定に未加入の所有者も残っておられます。今回の更新に先立って、協定追加加入希望宅を募集していた所、4月5日に、株式会社三嶋亭と、その社長であられる三嶌太郎様宅とが加入を決断され、また、4月16日にも、姉菊町の町内会長であられる田中雅敏様宅も、建築基準法第75条の2の規定による加入の届け出を完了されました。

御協力、有難うございました。なお、まだ加入されていない世帯は、追加加入に御協力下さい。

2. 姉小路界隈まちづくり協議会 月例会議の報告

去る4月17日の19時より、中京酒販組合会議室で開催された月例会議では、まず「姉小路界隈地区地区計画要望書」の提出最終段階として、隣接地との敷地境界の確認作業の新捗状況について、京都市の担当者からの説明を受けました。

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▲ 4月の月例会議の様子

次に、KARTHから「姉小路界隈の防災遺産調査」として今年度の防火壁調査の取組についての報告があり、その後「街なみ環境整備事業」に関しての今年度の候補について、事務局より提案し、ご了解いただきました。

最後に、新年度より異動された岡田耕介係長(都市づくり推進課)と山口薫課長補佐(歩くまち京都推進室)のお二方より、着任のご挨拶を頂戴いたしました。今後とも、お二方を宜しくお願いします。

3. 先進事例見学会と総会のお知らせ

今回の「歴史的まちなみを活かした防災まちづくり見学会」は、岸和田市と富田林市に伺います。

岸和田市といえば、岸和田藩のお城や白泉会館などのモダン建築も有名ですが、何といっても、岸和田だんじり祭りでしょう。岸和田地区と春木地区とを併せた交通規制の範囲は、南北3.5km・東西1kmと祇園祭(東西2.5km)よりも規模が大きく、観客動員数でも上回っています。そんな、岸和田市の雰囲気と街並みの様子を見学します。

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▲ 富田林市・寺内町の風景

富田林市で見学する旧市街-寺内町(じないまち)は、いわば「旧家の生きた博物館」です。この寺内町一帯は、国から重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。旧家を構成している「白壁・板塀・木格子・虫籠窓(むしこまど)・鬼瓦・煙出しの小屋根」の各要素。これらが見事に調和した、江戸時代のお寺と商家の街並みは、建築年代が少しずつ異なり、それぞれの町家が、個性的な表情を今に伝えています。これら旧家の改築や修景については、富田林市から詳しくご説明頂く予定になっております。

尚、行きのバス車内で「姉小路界隈を考える会」と「NPO法人都心界隈まちづくりネット」の総会を開催致しますので、こちらにも、合わせてお付き合い下さいませ。

いよいよ、考える会の活動年度末が近づいてまいりました。今年度は、1年掛かりで進めてきた「姉小路界隈地区地区計画策定要望書」の完成以外に、街なみ環境整備事業第14・15・16・17・18事例の美装化、神奈川県寒川町立旭が丘中学校や埼玉県川口市市会議員視察団、全国女性建築士連絡協議会の見学受け入れなど、実に多くの活動が行えました。界隈の皆様のご協力に、感謝致します。なお、5月開催予定の事例見学会、及び総会の日程と参加方法については、別途お知らの通りで、皆様のご参加のお申し込みをお待ちしております。

(事務局長:谷口親平)