平成二十三年十一月・第十九号
京都市から表彰を受けました

1. 京都市長より表彰 : 「歩くまち京都の実現」へ大きく寄与

京都市は今年、悠久の歴史の中で育まれてきた京都の魅力の更なる創出のため、クルマから軸足を移し、徒歩を中心とした人と公共交通を優先する「歩くまち・京都」の実現を目指しています。

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▲ 京都市自治記念式典の様子

姉小路通は、本年の2月21日に御幸町通〜柳馬場通間の路側帯を拡幅(車道幅を80cm縮小)して、人が歩きやすい道づくりに向けた一歩を踏み出しました。これが、世界の範となる「人が主役の、魅力あるまちづくり」に大きく寄与するとともに、京都の更なる活性化の礎になるとの評価を受けました。

去る10月15日に開催された京都市自治記念式典に於いて、我々姉小路界隈を考える会を代表して、市古和弘会長が、門川大作京都市長より表彰されました。誠に喜ばしい限りです。

2.埼玉県川口市からの市会議員視察団来姉のご報告介

先日、京都市から「まちづくりが進む姉小路界隈をご案内したい」との協力要請を受け、埼玉県川口市から来京された、前田亜希・榊原秀忠・永瀬秀樹の3市議に、姉小路界隈をご案内しました。 姉小路のシンボルともいえる木彫看板がならぶ彩雲堂や、街なみ環境整備事業で内外を改築された岡野邸。また、手作り自慢の平野豆腐店や、古くからの町式目が現存する井山邸。そして、まちづくりの灯りのシンボルでもあるガス灯等々をご案内。最後に、たってのリクエストも頂戴して、私達の地域の自慢の一つであるアーバネックス三条へとお連れしました。

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▲ 川口市からの市会議員視察団

100年間の耐用を目指したスケルトン・インフィル構造についてや、京都市景観政策の中高層集合住宅のモデルとなった建築構 造の詳細。そして、導入のきっかけとなった運動の経過等へのご質問などを盛んにお受けしつつ、市議の方々の、ひとかたならぬ熱心さが感じられました。 キューポラの町として有名な、川口市の都市づくりの参考になれば幸いです。ご視察戴き、どうも有難うございました。

3. NHK「猫のしっぽカエルの手 : 京都大原ベニシアの暮らし」に梶村さんが出演

姉小路通富小路通角にお住いの梶村秀男さんは、ガラス製品に装飾を施すガラス工芸職人。しかし、そのスタートは50歳を過ぎてから。いわば、遅咲きの職人さんです。子供時代の家業がガラス屋であった為、ガラス特有の美しさをもう一度表現してみたいという気持ちが原動力になったと仰います。

50歳を過ぎたある日、それまで営んできた土産物卸業に区切りをつけ、ガラス製品に装飾を施すガラス工芸店をオープンして以降、日々努力を重ね、デザインに磨きをかけてこられました。

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▲ 梶村秀男さんとベニシアさん

その精進の甲斐あって、今では梶村さんのガラス絵を求めて、全国のお客さんから注文が入ります。

「お客さんが満足して喜ぶ姿が、制作意欲をかきたてる。それが、モノ作りの原点」との思いが伝わる工房の様子は、とても心温まる、感動的な空間。お客さんのベニシアさんが喜ぶ笑顔も、素敵でした。 この続きは、登壇をご承諾頂けました「梶村さんのお話を聞く会」で伺えることになりました。皆様、こちらもお楽しみになさって下さいませ。

今年のまちなかを歩く日は12日(土曜日)、13日(日曜日)の両日、柳馬場東入のギャラ リー象鯨と姉小路画廊が会場です。過去8年の街なみ環境整備事業による改 築前・改築後の写真や、京都市立芸術大学の藤本英子先生によるまちなみ色彩 調査と改築・新築建物への色彩提案などが展示されます。またニシムラマホ絵 画展&ライブドローイング「路が織りなす小宇宙」も是非ご覧下さいませ。 今月の定例会は15日(火曜日)19時より、中京酒販組合(柳馬場東入)の1階会議 室で開催します。皆様のご参加をお待ちしております。

(事務局長:谷口親平)