平成二十四年十月号
界隈路活動への御協力のお願い

1. 平成24年度街なみ環境整備事業の補助案件を募集中

姉小路界隈では、界隈における様々な活動や「姉小路界隈地区建築協定」締結の成果を踏まえ、京町家と調和した街なみを創造し、地域の魅力や活力を高めるまちづくりを進めています。この建築協定は、「姉小路界隈町式目(平成版)」を理念として、都心界隈の居住環境を保全しつつ、職住共存地区の環境を維持増進することを目的としています。

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▲ まちづくり協定に示した整備の概要

現在、その柱となる「街なみ環境整備事業」の、平成24年度補助案件を募集しています。この事業は、平成16年度から25年度までの10年間実施され、平成16年度から数えて18件の美装化が、既に完了しています(詳しい整備状況はウェブページを参照下さい)。

対象地区は、「姉小路界隈建築協定地区内」に限り、その中でも、特に姉小路通に面したエリアを優先的に取り組んでいます。補助を受ける為には、上記以外にも一定の条件を満たす必要がありますが、ご関心のある方は「姉小路界隈を考える会」までご相談下さい。

2. 沖縄県土木建築部都市計画課御一行様がヒヤリングに来訪

去る19日(水曜日)に、JUDI(都市環境デザイン会議)関西ブロック幹事の若本和仁先生(大阪大学准教授)のご引率で、沖縄県土木建築部都市計画課ご一行が姉小路を来訪されました。翌日に予定されていた京都市都市計画局景観政策課等との本格的なヒヤリングに先立ち、姉小路の老舗や木彫看板、まちなみをご覧頂き、「姉小路界隈町式目」や18件の「街なみ環境整備事業の成果」をご紹介しました。

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▲ 姉小路「よろずや琉」で記念撮影

ご参加の皆さんからは、姉小路界隈での「景観形成取組の現状と課題」や「景観づくりに求められる人材の育成と活用のあり方」等について、難しい質問を頂きました。

沖縄県は、珊瑚礁と美しい海の「自然遺産」、琉球王朝以来の「文化遺産」が多くあり、こうした遺産を生かしたまちづくりが期待されます。広い日本のあちこちで、明日にむけてのまちづくりに、多くの方々が努力されている様子を実感できるひとときでした。

3. 姉小路界隈まちづくり協議会月例会議のご報告

9月の姉小路界隈まちづくり協議会の月例会議は、第3金曜日の21日19時より、中京酒販売組合会議室で開催しました。1番目の議題である「地区計画案ビジョン冊子(概要版も含む)」の作成に関しては、解りやすい表現で大まかな形を作り、より広く関係者に公開した後にその趣旨を集約する作業を念入りに行うことを確認しました。また、その作業は、近いうちに設立する予定の「姉小路界隈地区景観づくり協議会」が主体となって行うことを2番目の議題として提案し、承認されました。

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▲ まちづくり協議会9月会合の様子

3番目の議題となった街灯防犯カメラの設置については、京都市の補助事業申請の締切期日が迫っていたので、設置にご承諾いただけた4軒の同意印を添えた書類一式を京都市へと提出しました。なお、市内各地から多数の申込があるそうで、京都市が申請内容を充分に審査した後、10月中には、補助金支給の可否について回答される予定となっております。最後に、事務局から「姉小路行灯会」の活動報告と収支報告を行って、今月の会議は終了しました。

京都で初の「街なみ環境整備事業」が姉小路界隈地区で開始されて、10年。いよいよ、来年が最終年度となります。20件以上の建物が制度の適用を受けて、界隈の美化に貢献する見通しです。最終ゴールにむけて、外部専門家である京都府建築士会、JUDI(都市環境デザイン会議)、KARTH(関西木造住文化研究会)からもご提案が寄せられています。また機会を見て、皆様にご覧いただきたいと考えております。

次回は、10月19日(毎月第3金曜日)の7時より、中京酒販売組合で月例会議を予定しています。より多くの方々のご参加を、お待ちしております。

(会長 : 市古和弘)