平成二十六年四月号
界隈活動、更なる一歩へ

1. 「街なみ環境整備事業」の終了と選定証授与式のご案内

京都市初となった「街なみ環境整備事業」が、10年目を迎えました。平成16年から、1)森口邸、2)菊岡邸、3)岡野邸、4)谷口邸、5)里村邸、6)久保田邸、7)光泉洞、8)市古邸、9)井山邸(富小路通側)、10)井山邸(姉小路通側)、11)森田邸、12)砂川邸、13)岩野邸、14)鳥本邸、15)青木邸、16)速水邸、17)京呉服丸正、18)松島屋本店、19)吉澤邸、20)岡墨光堂、21)三嶌邸、22)鳥居邸、23)彩雲堂、24)植田健邸、の美化を完了。その後、25)長谷川邸、26)井上邸のクーラー室外機、27)河道屋の電力メーターカバー(メーター類美装化モデル)の整備を最後に、閉幕致します。

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▲ 電力メーターの美装化モデル
(河道屋様御協力)

この10年間の歴史の節目として、「京都を彩る建物や庭園」制度に応募し、審査の結果、21件が選定見込みとなりました。この栄誉を祝し、選定証の授与式と祝いの餅つき会を、4月20日(日曜日)10時より、中京酒販組合ビル前で予定しております。皆様のご参加をお待ちしています。なお、ご来場の方々には「姉小路界隈修景事例集」を差し上げる予定で、現在、製本が鋭意進行中です。どうぞお楽しみに。

2. 韓国京畿道から34名が、姉小路界隈にご来訪されました

3月12日(水曜日)午前、韓国京畿道ボランティア協会の34名が「先進事例視察」として、姉小路界隈に来訪されました。他にも「大阪市ボランティア・市民活動センター」、「ひょうごボランティアプラザ」を訪問されたとのことです。生憎、雨天での視察となりましたが、参加者は中間支援組織のスタッフらしく終始笑顔で、姉小路界隈の街並み・活動に対して好奇心旺盛でした。

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▲ 韓国ボランティア協会の視察団御一行

姉小路界隈の感想には「まちがきれい「」ひとがやさしい」といった好評価をいただきました。一方で「自動車がたくさん通りますね」という意見もあり、自動車の通行量が多いのを意外に思われたようです。また今回は、事前に楽譜で練習していた韓国語訳による「姉小路界隈の唄」の合唱もご披露いただくなど、とりわけ、笑顔と好奇心溢れる方々との間で、日韓のまちづくりの輪が広がるご訪問であったように思います。

3. 「姉小路まちづくり協議会」の取り組みについて(京都新聞記事)

京都市中京区の住民団体「姉小路界隈を考える会」は、町並みの保全を目指し、市の「地域景観づくり協議会」の認定に向けて取り組みを始めた。「考える会」は姉小路通烏丸〜寺町間で活動し、これまでも2002年に建築協定を締結するなど景観を守る活動を続けてきたが、建築主と早期に意見交換できるように「地域景観づくり協議会」の制度を活用することにした。「地域景観づくり協議会」は2011年の市街地景観整備条例改正で制度化され、修徳学区(下京区)や先斗町(中京区)など5団体が認定されている。「考える会」が認定されれば市内で6団体目となり、地区内の建築には事前協議が義務付けられる。

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▲ 姉小路まちづくり協議会設立総会の様子

2月下旬、同制度の説明会が中京小売酒販組合(同区)であり、住民10人や市景観政策課の職員が出席。「住民同士が顔の見える関係をつくることが大切」といった意見が出た。今後、市に活動計画などを示した申請書を提出し、夏頃の認定を目指す。「考える会」は「新たに建築される方にも、景観づくりについて考えてもらいたい」としている。(京都新聞:3月17日付記事、抜粋引用)

10年に亘り行ってきた「街なみ環境整備事業」は今年度で終了致しますが、当会は毎月開催する公開会議で「地域景観づくり協議会」制度についての勉強会を進めて参りました。そして3月25日にようやく京都市へ申請書を提出することができました。関係各位のご理解とご支援に本当に感謝致します。

次回の月例会議は、4月18日(金曜日)19時より中京酒販組合ビル1階会議室で開催します。20日(日曜日)10時からの授与式及び祝いの餅つき会とも併せて、より多くの方々のご参加をお待ち申し上げております。

(会長 : 市古和弘)