平成二十六年八月号
姉小路行灯会への誘い

1. 姉小路界隈まちづくり協議会月例会議の報告

今月の協議会月例会議は、7月18日(金曜日)19時より、中京酒販組合ビル1階会議室で開催しました。

界隈では「安心・安全を脅かす可能性が大きな建物」について、関心が深まっています。これまで見過ごされてきた、台風による強風や、近い将来高確率で発生するであろう大地震による崩落への懸念が生まれています。

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▲ まちづくり協議会7月会合の様子

万が一、通行人や通行車両を直撃すれば死傷事故に繋がりかねないですし、隣接建物へ落下すれば、他人の建物に致命的な損害を及ぼします。また、公道に落下すれば、避難・救援の大きな障害となり、地域だけでなく広く社会一般に対して危険をもたらします。

行政だけに解決を委ねるのではなく、原因(所有)者に対して、地元も意見を伝えることが必要だと、議論が深まりました。

2. 第17回 姉小路行灯会の案内

昔ながらの京都の行灯風物詩を復活させた「姉小路行灯会」は、1997年夏から数えて17回目になります。今夏も、姉菊町内の地蔵盆に併せて、8月23日(土曜日)の開催です。

寺町通から烏丸通までの700mに、もえぎ幼稚園児や御池中学生徒、藤井八重さん作の絵柄の行灯600基が灯ります。門川大作京都市長から、まちづくりに対する激励のお言葉を戴くのも恒例となっています。

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▲2013年の姉小路行灯会の様子

とっぷり日が暮れてからは「ジャズギターとゴスペルの夕べ」。高瀬俊之さん(割烹ボンチ店主 ─ 姉小路富小路角)のギター、長谷川明正さんのベースによる、ジャズ演奏。加えて、Jesus‘ Joyful Choirによるゴスペルの熱唱を、19時と20時の2回お楽しみ頂けます。

なお、姉小路通の柳馬場通~富小路通間は、警察の許可による自動車通行止(町内関係車両を除く)となります。開催期間中は、地蔵盆行事も含め、何かとご迷惑をおかけすることになりますが、ご協力の程を宜しくお願い致します。

3. 姉小路界隈から京都大学次期総長ご就任おめでとうございます

「鳥博士」の異名を持つ程の野鳥好き、船に乗れば世界中の鳥を探し廻れると考えてシップ・ドクターをなさっておられた故・伏原春夫先生は、一人娘を「野路子」と名付けられました。野路子とは、ひときわ鳴き声の良い雀科の小鳥であるとか。小鳥だった野路子は、成人してゴリラの研究家に嫁ぎました ─ この方こそ、今回京都大学次期総長へのご就任が決まられた、山極壽一先生その人です。

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▲ 堺町画廊

「あんな素晴らしい研究者を総長にして、研究が出来なくなるのは勿体ない」という、おびただしい数のビラが学内に蔓延。ツイッターでも飛び交って、世間は大騒ぎになりましたが、予備投票で選ばれた6人の候補者の中から、最終的に先生が選ばれました。こんな立派な先生がご近所におられるということは、界隈の名誉であり、誠に喜ばしく思います。堺町通姉小路上ルの立派なお宅で「堺町画廊」をご経営の、立派なご主人をお持ちの野路子さん。その幸せを、伏原先生もさぞお慶びになっておられることでしょう。

そんなとっておきのお話をお読みいただけるのは、界隈の歴史を知る柳居子の7月6日の記事、「野鳥とゴリラ」です。どうぞご一読を。

姉小路行灯会では、行灯ローソクのお楽しみ抽選会用の賞品を募集しています。昨年は、49店舗から190品を頂戴しました。ローソクの売上金の大部分は当会の活動資金になりますので、是非ともご支援下さいませ。また、行灯の絵柄の張替えを8月10日(日曜日)9時より行いますので、こちらもお手伝い戴けましたら幸いです。

なお、当会の活動はウエブサイトでもご覧いただけます。

次回の月例会議は、8月15日(第三金曜日・定例日)19時より、中京酒販組合会議室で開催します。より多くの方々のご参加をお待ちしております。

(会長 : 市古和弘)