平成二十七年十二月号
京まちなかを歩く日の結果報告など

1. 京まちなかを歩く日2015 開催結果報告

写真
▲ 80mの姉小路絵巻をひろげました

11月14・15の両日、姉小路ガス灯付近で開催した、京まちなかを歩く日2015は…

  1. まちなみ展として、京都市立芸術大学環境デザイン研究室堀口教授達が、寺町通から烏丸通りまでの模型を展示しました。
    「過去から残る建築を、現在と将来にかけて、有効的に再利用」というテーマで、16班135名の学生が今年6月、半月の期間をかけての実習・実技に励んだ結果の提案模型です。また、この20年間の姉小路界隈におけるまちづくり四大主要成果も、同時に展示しました。
  2. 写真展「まちの記憶(町家の痕跡)」
    写真家の西田勝彦様が、京都市内の町家が取り壊された直後の現地を銀塩フィルムでつぶさに撮影された、モノクロ画像を展示しました。
  3. 車いすももてなす、姉小路のまちなみと灯り
    やや激しい雨の中、「80mの姉小路絵巻」を車両通行止にした姉小路通に拡げ、日没後は、行灯の灯りで歩く人々をおもてなししました。
  4. 中京もえぎ幼稚園児の祇園祭山鉾描画を縮小して、ダイオードで輝かせ、可愛いミニ行灯を点灯展示しました。

写真
▲ 三重県議会の皆様

2. 姉小路界隈まちづくり活動に、見学グループと取材班ご来訪

二つの団体が、11月14日早朝9時より、姉小路界隈へご来訪くださいました。

第1グループは、三重県議会議員10名様です。姉小路界隈の東半分を案内した後、室内で説明会を行いました。

  1. 建築協定の二大特徴
  2. 街なみ環境整備事業による26軒の修景効果
  3. 地区計画制度の最大メリット
  4. 姉小路界隈まちづくり協議会の役割

の4点をお話ししましたが、まちづくり活動関係議員の皆様ということもあって、前向きなご質問を頂戴しました。

第2グループは公益社団法人「全国市街地再開発協会」からの取材チームで、夕刻まで姉小路界隈を踏査されました。取材結果は、財団の報告書に掲載されて、全国の関係機関へ配布されるとのことです。

写真
▲ 月例会議の様子

3. 月例会議の報告

まず、本年3月31日より開局した姉小路界隈まちづくり協議会が行なった、11物件の意見交換会結果を報告しました。この内容については、事務局内の壁面に掲示していますので、ご関心がおありの方はどうぞご覧下さい。

2番目の内容は、計画以来3年間の歳月を掛けた「姉小路まちづくり便り」についてでした。ようやく全12号まで印刷完了し、全号改めてお披露目しました。既刊分については、姉小路界隈地区の世帯や、もえぎ幼稚園全園児、京都御池中学校全生徒に配布完了しています。

3番目は、姉小路界隈のゲストハウスの急増ぶりについてでした。お隣近所の防犯・安全・環境等など、様々な問題を含んでいるようですので、皆様方もご関心を深めていただきたいと思います。

写真
▲ 中田喜三氏

中田喜三氏は「千粋」の屋号で、お客様を大切に満足してもらえる呉服の商いをなさっておいでです。当会が発足して20年になりますが、早くからこの運動をご理解くださり、掲示活動ではずっとお世話になってまいりました。感謝いたします。

次回の月例会議は、12月18日(第三金曜日・定例日)19時から、中京酒販組合ビル1階の会議室で開催いたします。より多くの方々のご参加をたまわり、積極的なご意見やご提案をお聞かせいただけましたら幸いです。なお、年末大晦日には行灯を姉小路に並べて新年を迎えます。この歳末も、皆様のご協力をお願い申し上げます。

(会長 : 市古和弘)