平成二十三年二月・第十号
姉小路通界隈が変わります

1.街なみ環境整備事業の進歩状況のご報告

姉小路界隈における街なみ環境整備事業は、今年で早くも8年目(事業期間10年)を迎えております。この年明けには岩野邸での丁事も始まり、今年度末に通算13件目の美観整備工事完了が見込まれます。岩野邸の設計コンセプトは、元のファサードを構造体としつつ、可能な限り和風の雰囲気を目指しており、姉小路の更なる美観向上に貢献されると期待されています。

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▲ 岩野邸外観工箏の風景

間口の広さを生かして、1階部分には6枚の格子戸が取付けられます。その西側部分に奥行を持たせ、立面の平坦さにアクセントをつけると同時に、玄関口としての使い勝手の利便性と格調高さを演出しています。また施工はお向かいの砂川邸も手掛けた江口工務店が担当し、細部や色調へのこだわりも砂川邸と同様な上品さが期待できます。

お向かい同士が、しかも同年度に美観整備が実現できることを喜ばしく思います。両家のご協力には大変感謝を致します。

2.新入居者からご挨拶がありました

京都市の商業地域内では最大の規模を誇る「姉小路界隈建築協定地区」内に、こだわりの新たなお店がオープンします。場所は麩屋町通姉小路下ル西側、京都を代表する老舗旅館3軒が近接し、両側を「京四季」さんと「晦日庵河道屋」さんという姉小路ブランドを誇る店に挟まれた立地です。

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▲ Bar「K-ya」のイメージパース

現在、六角通麩屋町東入ル南側で繁盛中のバー「K-ya」の2号店が誕生します。大きな土蔵と火袋の空間を生かした店舗設計が進んでおり、また外観に関しての協議も頂いています。京風の現況を最大限に生かしたデザインとなることが期待されます。

こうした新しいお店の進出の場合、姉小路界隈町式目の遵守を求め、姉小路ブランドの更なるレベルアップに寄与して頂ける店としての定着を期待しております。

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▲ 車道幅員が50cm狭くなります

3.姉小路通の路側線の変更工事について

昨年度には毎月、地元と京都市、そして専門家によるワークショップを開催。その1O回以上のやりとりの成果として、「姉小路通のみちづくりは、地域のおもいやりを尊重し、行き交う人にやさしい通りと、通りを行き交う人のマナーアップを目指し、誰にでも安心・安全な姉小路通を実現すること」が決定しました。

このことにより、車遣幅員を現行の3.5mから3.0mに縮小することが決まり、これをうけて五条警察署へ道路法に係る協議書が1月13日付けで京都市西部土木事務所から提出されました。

警察からの許可が下りるのが2月の上旬頃、工事の着手は2月の中旬以降が予定されております。なお工事期間は通常2日程度要するとのことです。具体的な工事の日程や作業手順については、京都市から説明会が開催されますので、是非ご参加下さいませ。

姉小路まちづくり通信もいよいよ第十号を迎えることとなりました。ここまで無事発行を続けることができましたのは、界隈の皆様の多大なる御協力があってのことだと考えております。まずはそのことに感謝を致します。

また今月末には姉小路通の車道幅員が狭くなることを記念したイベントの開催も予定しております。詳しくは未定ですが、15日(火曜日)の定例会で詳細を詰めたいと思います。19時より中京酒販組合の3階会議室で開催致しますので、ご町内の皆様も参加と企画立案のお手伝いをお願い致します。(事務局長:谷口親平)