平成二十七年七月号
意見交換会 続々開催

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▲ チュラーロンコーン大学の教授・学生

1. 姉小路の景観保全 タイの学生に紹介

平成27年5月29日(金曜日)の午前中、都市計画や文化政策などを学ぶために来日しているタイのチュラーロンコーン大学の教授・学生25名を案内しました。

同大学から京都工芸繊維大学留学中のスーブスクナパーシニー(ニング)さん、京・甘味処月ヶ瀬(堺町御池下る)店主の平栗由貴さんが通訳し、学生達は熱心にメモを取り、3時間半に及ぶ姉小路学のなごやかな勉強会でした。

2. 住まいのまちなみコンクールで国土交通大臣受賞 (平成27年6月12日 金曜日)

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▲ 太田大臣から賞状を授与される

まちなみづくりの自主的ルール「姉小路界隈町式目」の制定や、高さや用途の制限など規制を盛り込んだ建築協定の締結など、地域力を持ち続けながら行政と対等の協働体制を築き上げ、国の街なみ環境整備事業の認定を京都府下で初めて受け、補助金も受けながら各自自力で、古都にふさわしい26軒の建物の修景事業を成し遂げたことが、高く評価されました。

(住宅生産振興財団の選定理由原文)

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▲ 協議会月例会議のようす

3. 姉小路界隈まちづくり協議会月例会議の報告
平成27年6月19日(第3金曜日)19時〜 於・中京酒販組合ビル会議室

姉小路界隈で見込まれる解体・建築・店舗開店の、候補地での建物等デザインや色彩には、協議媒体の整備が有効です。こうしたニーズに鑑み、京都工繊大博士課程造形科学専攻のタイ留学生ニングさんが、柳馬場通三条上るの共同住宅新築工事計画の試作成果を披露されました。新計画をパソコン上の既存の街並みに合成し、任意の角度から3Dで眺められます。

20回目の開催となる「姉小路行灯会」に関しては、賞品スポンサー数拡大とローソク販売でご協力をお願い。また、6月18日に京都市立芸術大学で、1年生135人が制作した「姉小路通の御幸町通から車屋町通までの1/30町家模型」発表・品評会に参加し、その模様もご報告いたしました。10m以上の精巧な作品は、まちなかを歩く日(11月14・15)にギャラリー象鯨で展示予定ですので、是非ご覧下さい。

さらに、9月の世界ノーカーディに合わせた自転車マナー安全教室開催についても、参加者全員のご承認をいただきました。

最後に、山本亮太氏から、市内のゲストハウスの現状についてお話しを伺いました。

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▲ 新規営業計画予定地

4. 意見交換会開催の報告

平成27年6月21日(日曜日)、地域景観づくり協議会制度に基づく意見交換会を開催しましたので、結果を報告します。

この意見交換会は、京都市市街地景観整備条例に基づいています。姉小路界隈まちづくり協議会が作成した地域景観づくり計画書が、3月31日に京都市より市内で6箇所目として認定され、運用が開始されました。

意見交換会第2号には、柳馬場通姉小路上るの新規営業計画が対象となりました。新しい店主は古賀靖啓さんご夫婦です。店舗名は「hinata cafe」で軽飲食(カフェ)を扱われ、未就学児を対象としたベビーカフェとしての特徴をセールスポイントにされています。美しいヤングママが集う気品に満ちたお店の開店が楽しみです。

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▲ 飯田昭弁護士

地域景観づくり協議会制度の運用が始まって3ヶ月たちました。照会も含め何件かの関わりを持ちましたが、万が一のトラブル発生に、法律知識に基づく専門家の支援が必要です。そこで、立命館大学非常勤講師でゼミ学生と共に姉小路界隈を何年も訪問されている飯田昭弁護士に相談申し上げたところ、法律顧問就任をご快諾下さいましたので、ここで紹介いたします。

次回の月例会議は、7月17日(第三金曜日・定例日)19時から、中京酒販組合ビル1階の会議室で開催致します。より多くの方々のご参加をたまわり、積極的なご意見やご提案をお聞かせいただけましたら幸いです。

(会長 : 市古和弘)