平成三十年七月号
共に学ぶ ─ 京都景観ツアー御一行様の来訪 など

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▲ 京都景観ツアーの御一行と

1. 京都景観ツアー御一行様の来訪

世界遺産に厳しい高さ規制、デザイン誘導と屋外広告規制など、京都市の景観政策は常に注目され、先進的な取り組みが評価されています。しかし、世界遺産である下鴨神社のマンション建設など、問題も少なくありません。こうした現場や、新しい取り組みを見学するための御一行様が、6月2日に来京されました。

「景観と住環境を考える全国ネットワーク」代表の日置雅晴弁護士を案内役に、明倫学区や三条通、姉小路界隈にも足をお運び下さいました。姉小路界隈の民泊や空き家問題も他人事ではなく、住環境を保全していくためにも、共に学ぶことが大切です。ご来訪、ありがとうございました。

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▲ 一棟貸し旅館

2. 一棟貸し旅館との協定書

姉小路通富小路東入で開業されるFUKUYA HAUSEとの、協定書の主要ポイントをお知らせします。①緊急時には、約800m離れた下京区から駆けつける。②宿泊者の到着は、午後10時までとする。③姉菊屋町内会と当会にも加入する、という3つの内容です。

引き続き、開店予定の他施設とも協議することにより、当学区や姉小路界隈に届け出や許認可のない民泊がはびこらないよう、環境保全に努めましょう。

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▲ 俄本社ビル改修

3. 株式会社俄本社ビル改修計画

安藤忠雄氏設計の本建屋は、【現代の京町家】をコンセプトとして2009年に建設されましたが、社員数増加のため、本社機能を重視したオフィス拡大(2階一部に店舗)改修になります。

向かって右手は、ガラスに半透過フィルムと縦格子による光の表情を。中央の店舗入口の縦格子の門構えを挟んで、左手には深みのある影の表情を見せる、壁面ファサードを。懐深い庇と横ルーバーにより、街並みとの一体感の中に気品のある顔立ちと落ち着いた風情を醸し出すなど、当該コンセプトを踏襲されています。新たな名所が、楽しみです。

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▲ 月例会議

4. 第67回 月例会議の報告

6月15日19時より、中京酒販売組合で開催しました。日を同じくして施行の「民泊新法」に関し、姉小路界隈で早くから開業している山本亮太氏より、京都市内の現状と今後の問題点について話題提供いただきました。

また、姉菊屋町で初となる簡易宿舎との協定書調印、「姉小路行灯会」(8月25日)と「京まちなかを歩く日2018」(11月11日)の例年通りの開催についても、参加者全員に確認いただきました。

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▲ 多田正大様

多田消化器クリニックの多田正大先生は胃カメラ名人で、全国から患者が来京します。専門性だけでなく、医師としての立派な御人格を多くの患者が尊敬し、私共は地域の名誉と考えています。姉小路界隈のまちづくり活動にも多大なご理解を賜り、心より御礼申し上げます。

次回の月例会議(毎月第3金曜日)は、7月20日夜7時より、同組合1階会議室です。どなた様もお気楽にご参加下さいませ。

(会長 : 市古和弘)