平成二十五年六月号
界隈の近況報告

1. 韓国京畿道水原市からの視察団が姉小路を来訪されました

去る4月25日、歴史深い文化遺跡が所々に息づく城郭の都市「水原市」から、建設・下水・保健担当の市役人と市民ボランティアが、姉小路界隈を視察にやって来ました。

「植物工場(千葉県)」「東京大学高齢化社会総合機構、同新領域科学研究科」「生協生活くらぶ食材宅配基地」「世田谷区トラストまちづくり」「平成京町家普及センター」「千里山ネット(吹田市)」「からほり倶楽部(大阪市中央区谷町)」「大阪駅前ナレッジ・キャピタル」そして、我らが「姉小路界隈を考える会」を、4泊5日で回る行程です。

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▲ 韓国京畿道水原市からの視察団

ウエブサイトを覗いてみると、いずれの訪問先でも、先駆的な取組がなされています。

京都への来訪者が神社仏閣へ行くのでなく、真っ先に「姉小路界隈」を目指して下さるのは、ありがたい現象です。これからも、京都を感じとれる姉小路界隈を目指したいものです。ちなみに、この水原市は「解憂斎(トイレ文化展示館)」という、世界一美しいトイレがあることでも有名な観光都市と自慢されていました。

2. 姉小路界隈を考える会年次総会(まちづくり協議会月例会議併催)の報告

本年度の年次総会は、前年度の会費納入119世帯のうち87世帯より委任状をお預かりした上で、5月17日(金曜日)の19時より、中京酒販売組合会議室にて開催。前年度事業・決算報告、及び今年度事業・予算計画に続いて、平成7年10月29日の設立以来改訂していなかった旧規約を、事業内容に応じた役員数等に改める承認を戴きました。

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▲ まちづくり協議会5月会合の様子

新規約では、幹事若干名の他、新たに監事2名、評議員5名、顧問2名を設ける事とし、広く、各町内からも役員選出を考えております。なお、決定した役員氏名は、次号にてお知らせ致します。

また、月例会議では、京都市都市づくり推進課から都市計画法に基づく「姉小路界わい地区地区計画」の進捗についてご説明頂きました。本計画は、5月28日までの法定縦覧の後、7月2日の都市計画審議会の議を経て、都市計画決定される見通しです。審議会の傍聴をご希望の方は、事務局へご連絡下さい。

3. 防犯カメラの設置要望書再提出について

京都市は、安心・安全なまちづくりを実現する為、街頭防犯カメラ設置促進補助事業を推進しています。当会も昨年、姉菊屋町町内会の同意を頂き、公募中であった防犯カメラ設置について、申請書を京都市へ提出しました。しかし、審査の過程で「姉小路通は犯罪が少ない」という警察当局の判断があったようで、結果として、早期優先設置候補としての箇所決定は延期となっていました。

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▲ 姉小路通での損壊事件現場検証の様子

ところが、5月4日早朝6時20分頃、何者かが通り、玄関口の大型ガラス戸を叩き割るという犯罪行為が姉小路界隈で発生し、駆けつけた6名の警察官(私服刑事3名を含む)自らが、防犯カメラの未設置を悔やむ場面がありました。その為、本年度はこうした建物損壊事件の再発防止と、その他犯罪行為から姉小路界隈を守る目的で、街頭防犯カメラ設置申請書を京都市へ再提出する旨、決定しました。防犯カメラの公開実験も企画しておりますので、ご参加・ご協力お願い申し上げます。

いよいよ、10年間に渡って進めてまいりました「街なみ環境整備事業」は、最終年度となります。行政当局から、候補物件の絞り込みを指導されておりますので、新年度の始まりと同時に、25年度の補助案件を募集します。整備に関心がおありの方、及び、補助金を希望される方は、お早めに「姉小路界隈を考える会」までご相談下さい。

6月の姉小路界隈まちづくり協議会の定例会議は、6月21日(第3金曜日)19時より、中京酒販組合ビル1階会議室で行います。界隈の皆様にご意見をお聞かせ願えればと常々考えておりますので、是非、ご参加をお願い致します。

(会長 : 市古和弘)