平成二十五年十月号
街なみ環境整備事業のご案内等

1. 「京都を彩る建物や庭園」に6軒(井山・市古・菊岡・谷口・速水・森田家)を推薦

京都市文化財保護課では、市民が残したいと考える「京都を彩る建物や庭園」を募集しています。

姉小路界隈は10年間の「街なみ環境整備事業」で21軒を美装化する成果をあげ、当会は昨年度、第1号として青木邸を推薦。審議会の議を経て、選定されました(詳しくは当会年次報告書37頁)。

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▲ 青木家の選定証(姉小路界隈推薦第1号)

京都市は、これらの整備事業にご協力を戴いた家々のうち、同制度の要件を満たすものについては 「京都を彩る建物」として選定(現状変更や所有権移転に対して、何らかの義務を課すものではありません)されているものと遜色ない魅力を持っていると考えています。その為、当会は街なみ環境整備事業を実施された家々の推薦文を作成中で、このたび、先発グループとして、上記6軒の推薦文の市への提出を完了しました。 今後、該当する残り15軒ほどのお宅にもお伺いする予定ですので、街なみ環境整備事業を適用されたお宅は、ご協力をよろしくお願 いいたします。

2. 姉小路界隈まちづくり協議会月例会議のご報告

9月の定例会議は、20日(第3金曜日)19時より、中京酒販組合ビル会議室にて開催致しました。

まず、「姉小路行灯会」について、190の賞品と48軒への感謝状を各々方に無事に届け終えたことを報告しました。

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▲ まちづくり協議会9月会合の様子

次に、11月16・17日に開催予定の「まちなかを歩く日」での4イベントの 準備状況を報告し、これをご了承頂きました。

なお「景観に関する勉強会」については、9月12日を初回として第6回まで連続で開催される「地域景観づくり講座」に当会から2名参加しましたが、地域でのまちづくり運動の発生動機や取組課題が異なり、その背景にある相違点の理解が大事と感じましたので、必要に応じて当月例会議でも、「ミニ講座」を京都市景観政策課にお願いし、景観協議会設立にむけて勉強を継続していきます。

3. 「街なみ環境整備事業」の最終年度の工事が始まりましたので、ご注目下さい

姉小路界隈では、界隈における様々な活動及び「姉小路界隈地区建築協定」締結の成果を踏まえ、 京町家と調和した街なみを創造し、地域の魅力や活力を高めるまちづくりを進めています。

この建築協定は「姉小路界隈町式目(平成版)」を理念として、都心界隈の居住環境を保全しつつ、職住共存地区の環境を維持増進するのが目的です。柱となる「街なみ環境整備事業」の平成25年度補助案件募集では、現在までに3軒のご応募を戴き、審査も無事に完了致しました。

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▲ 整備前の鳥居邸

平成16年度から今年度までの10年間で実施している当事業では、これまでに21件の美装化が完了しました。対象地区 は「姉小路界隈建築協定地区内」に限り、その中でも特に、姉小路通に面したエリアで、優先的に取組んでいます(詳しくは 該当情報ページ をご参照下さい)。

この補助制度を受ける為には、上記以外にも一定の条件を満たす必要がありますが、予算枠にまだ若干の余裕がございますので、 ご関心をお持ちの方は「姉小路界隈を考える会」まで、ご相談下さい。

今年の「まちなかを歩く日」は、11月16日(土)・17日(日)の開催予定です。

今回は、この10年間の「街なみ環境整備事業」の成果を皆様にご覧頂きます。他にも 「歩く日」にふさわしい道路を使ったイベントや、着物女性の演舞等の新しい企画を準備しておりますので、どうぞお楽しみに。

10月の姉小路界隈まちづくり協議会定例会議は、10月18日(第3金曜日)19時より、中京酒販組合ビル1階会議室で開催予定です。より多くの方にご参加頂き、ご意見等をお聞かせ願えたら幸いです。どうか、宜しくお願いします。

(会長 : 市古和弘)